ららばいダイアリー②かたりべの会
11月7日、2時から板橋区立文化会館ホールにて「かたりべの会」講演会が行なわれた。
今日は虐待をテーマに話をする。
始まる前に虐待の現場のDVDを見てもらう。個人情報を守るため、一般公開は出来ない作品だが、今日のような研修会では、特別に製作者に上映を許可して頂いた。
終わってから、現代では流行とさえなってしまった虐待をどう防止できるのかを話す。
私たちの協会では「子守唄による処方箋」として、孤独と孤立の中で育児をする母親たちのストレス発散と、子どもへの愛情の育成として、昔から唄われ続けて来た「子守唄」という手法を取り入れることを提唱しているが、残忍残酷が加速している現代の虐待はすでに、子育てが家庭の中だけでは解決されない事態になっている。
社会や地域が子育てに参加してどう応援するか。私の知っている盛岡の児童養護施設「みちのく・みどり学園」では、同じ岩手県内にある西和賀という地域での交流から、町民たちが各家庭で、短期のホームステイとして、子どもたちを受け入れ、自然の中で生活する環境と家庭の雰囲気の中で、心の癒しやふるさとづくりをする取り組みを行なっている。
今後、地域養護という取り組みは過疎化や老人の生き方の活性化にも役立つのではないだろうか。といった具体的な話をした。
30人ほどの参加者の皆さんは、なんらかの社会貢献や、人間育成への興味がある人ばかりなので、今後、それぞれの立場で具体的な動きが始まると良いと思う、と講演を終えた。
暖かな午後だったが、明日からは寒波が来るという予報だった。 西舘記